・開催期間:20241018日(金)~ 1027日(日)

・オープン:木、金、土、日の 9:30~12:30 / 13:30~18:00

・会場:けんちくセンターCoAK(京都市左京区下鴨東半木町67-17,1F

・アクセス:京都市営地下鉄北山駅徒歩10分、京都市バス府立大学前徒歩1分  

・主催:一般社団法人建築センターCoAK    

・対象:どなたでもご参加いただけます。

・参加費:無料

けんちくセンターCoAKは、若手建築家7組による、日々の建築プロジェクトの渦中で、あるいはその傍で副産物として発見され、生み出された個別具体的な建築=By-Architectureを展示・販売する展覧会を開催します。 


近年、建築は建築家個人の創作物としての側面だけでなく、複数の主体が関わり、また複数のフェーズを経て実現されるプロジェクトとしてみなされるようになってきました。こうした時間軸を持った建築プロジェクトの過程では、リサーチやワークショップ、概念モデルやドローイングの制作、プロトタイプの実験、ドキュメントの公開、場の運営を通した改善などさまざまな実践が試みられることになります。これら建築プロジェクトに付随する実践は、ときにさまざまな副産物(by-products)を生み出します。それはさまざまなアクターの思惑が作用した最終的な建築よりも、築家の思考過程がダイレクトに反映され、実験的な遊戯性は表現上の自由さを感じさせます。そこで本展はこの建築プロジェクトに伴う副産物的な建築、By-Architectureを通して、現在における建築家の主体化の痕跡/契機を見出そうと試みます。


また会場ではBy-Architectureの販売を行います。クライアントからの発注によって受身的に制作される建築というあり方を逆転し、改めて建築(作品)の価値や、形式面での可能性を問いかけます。ぜひ、これからの時代を担う建築家たちが示す建築の多様な表現を楽しんでいただきたいと思います。


会期中は出展者が参加する「Under 35 Architects exhibition 2024」も大阪にて開催されます。合わせてお楽しみください。


【出展者プロフィール】

石村大輔+根市拓(Ishimura+Neichi

石村大輔(いしむら だいすけ)

1988年 東京都生まれ。2007-09年 測量会社勤務。2014年 東京理科大学工学部2部建築学科卒業。2014-19年 駒田建築設計事務所。2017年 石村大輔+根市拓。現在 日本工業大学、東京理科大学非常勤講師。

根市拓(ねいち たく)

1991 神奈川県生まれ。2014 東京都市大学工学部建築学科卒業。2015-16 Miller&Marana 2017 Universitadella Svizzera Italiana Accademia di Architettura Mendrisio 修了。2017 石村大輔+根市拓。現在 東京都市大学教育講師



小田切駿+瀬尾憲司+渡辺瑞帆(ガラージュ)

ガラージュは建築・映像・演劇の専門領域をもつメンバーによって構成された建築家集団。 建築を「変化しつづける事象の一過程」と考え、空間だけでなく時間も含めたデザイン活動を実践している。建築が利用される日常、建築物のライフサイクル、土地に根付く歴史など、様々なスケールの時間を横断しながら、建築を思考している。こうした建築表現を拡張するため、映像/演劇/お祭り/フィールドワークといった活動も行う。

小田切駿(おだぎり はやお|瀬尾憲司(せお けんじ)|渡辺瑞帆(わたなべ みずほ)

1991年生まれ。2016年 早稲田大学大学院修了。2021年 ガラージュを共同設立。



加藤麻帆+物井由香(katomonoi

加藤麻帆(かとう まほ)

1995年愛知県生まれ。2020年横浜国立大学大学院 Y-GSA修了。2020-2021年髙橋一平建築事務所勤務を経て2021katomonoi共同設立し設計活動を行う。2022年東京都中野区にカフェバーなかなかのを開業し共同経営。

物井由香(ものい ゆか)

1995年 東京都生まれ。2020年 横浜国立大学大学院 Y-GSA修了。2020-2021年 増田大坪建築設計事務所勤務を経て2021katomonoi共同設立。2022年東京都中野 区にカフェバーなかなかのを開業し共同経営。



Aleksandra Kovaleva+佐藤敬(KASA

東京とモスクワを拠点に活動する建築家ユニット。主な受賞歴に、SDレビュー「鹿島賞」、ヴェネチアビエンナーレ国際建築展「特別表彰」、三重県文化賞「文化新人賞」、Under 35 Architects exhibition「伊東賞」「Gold Medal」、MFU「ベストデビュタント賞」。著作に「The Russian Pavilion in Venice Giardini(TATLIN)。 2022年より小石川植物祭を企画発起し総合ディレクターを務める。近年は建築を中心にプロダクト・家具・インテリア・アート・都市計画などスケールと分野を横断し活動の幅を広げている。

Aleksandra Kovaleva(コヴァレヴァ・アレクサンドラ)

1989年 モスクワ生まれ。2014年 モスクワ建築学校MARCH大学院修了。2014 – 19年 石上純也建築設計事務所勤務。2019 - KASA 共同主宰。2022 - 小石川植物祭 総合ディレクター。2022 – 23年 東京藝術大学 COI嘱託研究員。2024 - 明治大学 兼任講師。

佐藤 敬(さとう けい)

1987年 三重県生まれ。2012年 早稲田大学大学院 修了(石山修武研究室)2012 – 19年 石上純也建築設計事務所 勤務。2019 - KASA 共同主宰。2020 – 22年 横浜国立大学大学院Y-GSA 設計助手。2022 - 小石川植物祭 総合ディレクター。2023 - 横浜国立大学非常勤講師。2024 - 早稲田大学非常勤講師。



GROUP

GROUPは建築プロジェクトを通して、異なる専門性を持つ人々が仮設的かつ継続的に共同できる場の構築を目指し、設計・リサーチ・施工をする建築コレクティブ。 主な活動として、大阪・関西万博「夢洲の庭」(建築設計)、「海老名芸術高速」(建築設計)、「新宿ホワイトハウスの庭」(建築設計)、「ノーツ 第一号 庭」(編集企画)、「EASTEAST_TOKYO(会場構成)、「島をつくる | Plannig Another Island(個展)、「手入れ / Repair (個展)など。



守谷僚泰+池田美月(OBJECTAL ARCHITECTS

守谷僚泰(もりや あきひろ)

1988年 宮城県生まれ。2012年 University of Arkansas Fay Jones School of Architecture卒業。2015年 Harvard University Graduate School of Design修了。2015-2020年 隈研吾建築都市設計事務所勤務。2021年 OBJECTAL ARCHITECTS設立。

池田美月(いけだ みつき)

1994年 東京都生まれ。2017年 千葉大学工学部建築学科卒業。2019年 東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了。2021年 Southern California Institute of Architecture (SCI-Arc)修了。2022年 OBJECTAL ARCHITECTS参画。



山田貴仁+犬童伸浩(studio anettai

山田 貴仁(やまだ たかひろ)

1988年 東京都生まれ。2014年 東京都立大学大学院修了。

犬童 伸浩(いぬどう のぶひろ)

1988年 北海道生まれ。2014年 東京芸術大学大学院修了。

共にVTN Architectsを経て、2019年ベトナム・ホーチミン市を拠点にstudio anettai設立。主な作品に<House in Ba Ria Vung Tau(2024)>、<A Suite in Thao Dien(2021)>、<Burger Bros Da Nang (2020)>、設計から運営まで手掛けた<Hostel anettai (2019)>、 国内外のデザイン事務所と協働する3Dパーススタジオ、アーバンリサーチやプロダクトデザインなど、建築設計分野に留まらない活動を展開する。

Instagram @centreforco_architecturekyoto
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