会期 ––––––– 2024年6月6日(木)~ 6月23日(日)
休館日 ––––– 月〜水曜日
開館時間 ––– 11:00~18:00(12:30~13:30は昼休憩)
※初日のみ13:30スタート
会場 ––––––– けんちくセンターCoAK
京都市営地下鉄北山駅徒歩10分
京都市バス府立大学前徒歩1分
入場料 ––––– 無料
主催 ––––––– 一般社団法人建築センターCoAK
【イベント】
湯浅良介公開レクチャー「差異・乱れ・共鳴」
開催日時 –––– 2024年6月6日(木)16:00~17:30
会場 –––––––– 京都府立大学稲森記念会館104号室
( MAP : 京都市左京区下鴨東半木町1-5 )
※展示会場より約徒歩5分
クロストーク:新森雄大×湯浅良介
開催日時 –––– 2024年6月22日(土)18:00~19:30
会場 ––––––––– けんちくセンターCoAK
定員––––––––– 10名(先着順)
参加費–––––––1000円
申込------------ https://forms.gle/M96M6EgHhcFnz7YB8
プロフィール
湯浅良介 Ryosuke Yuasa (建築家)
2010年東京藝術大学大学院修士課程修了。内藤廣建築設計事務所を経て、2019年Office Yuasaを主宰。2024年から多摩美術大学准教授。東京理科大学、武蔵野美術大学、明治大学非常勤講師。主な受賞歴に東京藝術大学吉田五十八修了制作賞受賞、東京建築コレクション内藤廣賞、第9回ap賞入賞、SDレビュー2023槇賞、住宅建築賞2024入賞など。
けんちくセンターCoAKではプレオープン企画第二弾として、建築家湯浅良介の個展を開催します。
湯浅は近年、ドローイングや住宅建築、また展覧会などで注目を集める建築家です。湯浅にとって建築とは常に自身も含めた他者との対話、あるいは介入によって半ば自動的に決定される創作物です。建築家が考えた強いコンセプトによって全体が制御されることよりも、複数の原理や主体性が空間を決定していくことで、断片的なイメージがコラージュのように展開し、分裂症的な全体像が浮かび上がる。それは建築をただ人間の用のためにある従属的なプロダクトとしてではなく、それ自体が自立したミステリアスな隣人として共棲するという、人と建築の本来的な関係を想起させます。湯浅氏が描くドローイングもまた建築の持つ自律的な想像力や表現の可能性を追求するものです。
本展では昨年発表された商品化店舗付き住宅「TEMPO」にフォーカスし、図面や模型のみならずドローイングや映像、AIコラージュなどの複数のメディアによって湯浅氏の建築が表現されます。幾何学的エレメントが組み合わさった全体像のTEMPOは、積み木のような遊戯性や可愛らしさを感じさせると同時に、クラシカルな印象を併せ持ちます。その背後には、クライアントから与えられたZEH(Net Zero Energy House)の実現という現代的な要請が存在しています。ともすれば技術的・環境的な操作が主題になりそうなところ、湯浅氏はそのことをむしろ契機として、住宅を人の暮らしと地球や宇宙のリズムが響き合う場であると捉え直します。宇宙からの太陽の光、空からの雨、土の中で分解する生物たちは、お互いに無関心でありつつも、建築を介して一日の営みの中に密やかなロマンスを生み出しています。
会場では「TEMPO」の関連作品に加え、他作品に関するドローイングも合わせて展示し、湯浅氏の建築への思考の軌跡と現在地を探ります。関西での久しぶりの展覧会、ぜひご来場ください。